お知らせ内容

実施年月日 2011年9月11日 
地域相談会(甲賀市)を開催

 平成23年度3回目の地域相談会を9月10日午後、甲賀市の水口社会福祉センターで開催しました。この甲賀市での地域相談会にはご家族4名も含めて15名の参加者を得て充実した相談会になりました。まず、公立甲賀病院の皮膚・排泄ケア認定看護師である大角 由香先生に『ストーマと日常の生活について』と題して、ストーマに関する基本的なことに加えトラブル時の対応などについて分かりやすく講演頂きました。その後、質疑応答・意見交換が活発に行われ非常に有意義な相談会になりました。
 講演ではオストメイトの権利宣言11か条(国際オストミー協会)も紹介され、なかでも9条(ストーマ保有者は退院後も継続したフォローアップと生涯にわたる医療管理を受ける権利がある)と11条(ストーマ保有者はオストミー協会とそのメンバーからの情報と助言を受ける権利がある)は大切であり、貴重な情報入手や種々の情報交換ができるオストミー協会に入ることも勧められました。
また退院後のストーマ装具の交換が自己流になり、多くは強引なやり方になってしまう
ことが多いという事で、改めて装具交換の基本的な注意事項からお話しして下さいました。
基本的には、?必要物品の準備、?装具を剥がす時は愛護的に丁寧に、?ストーマサイズをしっかり確認、?面板を貼付するときはトーマ周囲の皮膚の水分を良く拭き取り、お腹のしわは自然にのばして、を忠実に行う事が大切との事です。その他、スキンケアの原則、皮膚障害の原因と対策、災害時の対応など具体的に分かりやすく教えて頂きました。
 災害はいつやってくるか分かりません。備えとして?災害用に10日間程度のストーマ装具と交換に必要な物品を準備、?使用しているストーマ装具の名前を書いた紙や箱を入れておく、?はさみで切らなくても良い既成孔タイプを使用している人は、はさみで穴を開ける経験もしておく、などという事が必要です。
以上の講演を頂いたあと相談会に移りました。非常に活発な質疑応答、意見交換になり有意義な相談会となりました。特に臭いや漏れに対する対処、装具を無理なく剥がすリムーバーについて、各自治体によって異なる補助金について、ストーマ周囲のかゆみや痛みに対する対処、ストーマ装具やそのメーカーを変更するときの注意点、またストーマ外来の受診についてなどが話し合われました。

相談会会場