お知らせ内容

実施年月日 2012年03年24日 
大腸がんセミナーを開催

 滋賀県身体障害者連絡協議会の助成事業として『大腸がんセミナー』を平成24年3月24日(土)の午後、近江八幡市の人権センター3階 ふれあいホールで開催しました。滋賀県がん患者団体連絡協議会の後援で、日本オストミー協会(JOA)滋賀県支部が主催して、公益事業として広く一般市民を対象に実施しました。セミナーはボランティア110番動物園の有城 覚 園長(動物の世話をされている伊藤孝子さん)の体験談『心を育てる』と、支部顧問医師の松尾隆志 先生による医療講演『どんな病気・どんな治療・大腸がん』の2部構成でした。参加者総数は73名、うちJOA支部会員は21名と、多くの参加者があり、講演後の質問も多く非常に活発で盛況なセミナーとなりました。

体験談発表『心を育てる』:体験談をお話し頂く予定だった有城園長さんは、残念ながら体調不良により入院されましたので、この動物園で献身的に動物の世話をされている伊藤孝子さんと松尾隆志先生に注釈を加えて頂きながら、関西テレビで一昨年と本年2月に放映されたDVDを放送局から借り受けて鑑賞しました。大腸がんで余命2年と宣告されましたが、これまで認知症になられた奥様のお世話をしながら、全国をまわって「命の大切さ」について講演を続けられ、当初目標としていた100回目の講演も本年2月に達成したところでした。有城さんの熱い思い、生き方に参加者皆様、深く感銘を受けたようです。

医療講演『どんな病気・どんな治療・大腸がん』:支部顧問医の松尾先生からは、日本国内のがんの発生状況や、中でも発生頻度の高い5種類のがんの状況から始まって、大腸がんの罹患率、大腸の構造・がん発生部位・危険因子・症状・予防・特徴・手術を始め治療の方法・そして検診の現状などについて分かりやすく解説いただきました。また滋賀・京都での5大がんの検診率の低いことも取り上げられました。講演頂いた後の質問は10件にもなり、予定の時間を大きくオーバーするほどでした。とにかく先生の講演からは、自分の病気に付いて良く知る事と、検診を積極的に受ける事が重要だという事を、参加者は良く理解されたものと思います。

セミナー会場



松尾先生の御講演