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実施年月日  
H24年度第1回目の社会適応訓練講習会を大津市で開催

 本年度1回目の社会適応訓練講習会は、支部総会を開催した5月19日(土)の午後、明日都浜大津5階のふれあいプラザ中会議室(大津市)にて開催されました。当日は会員15名、非会員17名にご家族など7名の合計39名という多くの方に参加頂きました。
 講習会では、大津市民病院の皮膚・排泄ケア認定看護師であります大森陽子 先生に『高齢者のためのストーマケア』と題して、滋賀県支部の顧問医師であります松尾隆志 先生(松尾ファミリークリニック院長)に『どんな病気・どんな治療・大腸がん』と題して講演をお願いしました。
 大森先生の講演では、[高齢者のストーマケア]と[いざという時の災害時の対応]という二つの大きなテーマについてお話し頂きました。[高齢者のストーマケア]では、高齢者の皮膚の特徴の説明、高齢ストーマ保有者の抱える問題点(術後早期での問題、造設後長期経過した場合の問題)、またストーマケア方法の再確認や高齢化社会が進む中での問題点について具体的に分かりやすくお話し頂きました。さらに[いざという時の災害時の対応]では、阪神大震災そして東日本大震災への応援を通じて感じてきた、「どんなことに注意しなければいけないか」そして「備蓄する物品のリスト」、「あると便利なもの」などについて具体的に教えて頂きました。
 顧問医師の松尾先生の講演では、国内のがんの発生状況や、中でも発生頻度の高い5大がんの状況から始まって、大腸がんの罹患率、大腸の構造・がん発生部位・危険因子・症状・予防・特徴・手術など治療法について分かりやすく解説いただきました。大腸がんの検診の重要性も具体的事例をまじえながら説明頂きました。検診と健診の違い、大腸がん検診の費用、市町村のがん検診の現状などもお話し頂きました。滋賀県・京都府の5大がんの検診率が低いことも取り上げられ、検診を積極的に受ける事の重要性と自分の病気についてよく知る事の重要性を訴えられました。