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実施年月日 2012年6月16日 |
地域相談会(高島)を開催 |
平成24年度1回目の地域相談会を6月16日(土)の午後に、高島市安曇川公民館の2階視聴覚室で開催しました。この地域相談会では最初に、公立高島総合病院の皮膚・排泄ケア認定看護師であります伊庭治代先生から、『ストーマ保有者の災害対策』と題して講演を頂き、その後伊庭先生を囲んで懇談・相談会を行いました。講演では東北大震災の救援活動を踏まえた、「いざ」という時の準備や心がけ、そして万が一の時の工夫など、分かりやすく丁寧に説明頂きました。以下にその概要をまとめておきます。 ◎「いざ」という時のための準備 ・装具は1〜2枚肌身離さず携帯しましょう。就寝時もすぐに持ち出せるように手の届く範囲に置くと良いです。 ・外出中ですと、家の中に入れない事も想定されます。外から取り出しやすい玄関や窓の近くに置くことも考えましょう。あるいは親戚宅や勤務先も。 ・装具はすぐ使える状態で保管しましょう。例えば自分でカットしている人はカット済みを保管するなど。 ・その他、かかりつけの病院やストーマ外来を見つけておくとか、オストメイトの仲間を作っておくことも良いです。 ・緊急連絡用のメモは必ず携帯しましょう。使用中の装具名やサイズも。 ◎ストーマ保有者自身の災害対策 ・上記の他に1ヶ月分の装具は持ち出せるようにしておく。 ・避難先で使い慣れた装具が手に入るとは限りません。複数のタイプの装具を使えるようにしておくと安心です。 ・避難時に洗浄、処理用の水分を携帯(1L程度)すると重宝。 ◎装具以外に準備しておくと良い物 ティッシュ、ウェットティッシュ、紙おむつ、尿取りパッド、小タオル、ガーゼ、水、お茶など ◎災害時に便利な洗浄剤としてセキューラCLやリモイスクレンズがあります。 ◎創意工夫(装具が入手できない時の一時しのぎとして) 布を棒状にして、それでドーナツのように輪っかを作り、ストーマ周囲を覆います。その上をラップやビニールで覆います。一時しのぎには活用できそうです。 ◎災害時の相談場所 ・各自治体の災害対策本部 ・日本オストミー協会滋賀県支部事務局 ・高島市民病院など医療施設 以上 [本講演の詳しい内容は日本オストミー協会滋賀県支部の会報誌9月号に記載しています。] |