お知らせ内容

実施年月日 2012年09月08日 
地域相談会(近江八幡)を開催

 近江八幡市での地域相談会を9月8日(土)の午後に、近江八幡市にある滋賀県男女共同参画センターの2階A会議室で開催しました。この地域相談会では、ご家族を含めて10名が参加されました。まず近江八幡市立総合医療センターの皮膚・排泄ケア認定看護師であります北田勇也先生から、『ストーマ周囲のスキンケア〜ストーマ周囲の皮膚に影響を与える因子』と題して講演を頂き、質疑応答の後、さらに追加講演として『災害が起こった時にどうする』と題した講演を頂きました。
 講演『ストーマ周囲のスキンケア』では、
?皮膚の基本的な解剖生理と正常な皮膚の機能について、?ストーマ周囲の皮膚に影響を与える因子について、?基本的なスキンケアの方法、の3点について詳しくお話し頂きました。皮膚の働きとして角質層のバリア機能などを知った上で、ストーマ周囲の皮膚に影響を与える因子として、ストーマ周囲の状態の理解、面板の作用や機械的・科学的刺激について詳しく習い、よく理解した上でスキンケアの原理や具体的方法について勉強できました。
 追加講演は、東日本大震災を踏まえて、東海・東南海・南海大地震も叫ばれるなか、災害時に救援物質やストーマ用品はどうなるのかと言った事を考慮した上で、災害に備えた準備や対策を具体的に説明して頂きました。災害時に備えた対策として次のような事が示されました。
?1ヶ月分の装具を常時在庫し、持ち出せるようにしましょう。
?1,2枚の装具は携帯する習慣を付けましょう。
?ストーマ装具の保管は緊急持ち出し物品の中へ、そしてトイレや洗面所など持ち出しやすい所に分散して管理しましょう。
?装具の名前(メーカー名、品名やタイプ名)などをメモして常に携帯しましょう。
?緊急時に使用中の装具がすぐに入手できるとは限りません。違うタイプも使えるようにしておきましょう。
?洗腸している人は自然排便法も出来るようにしておきましょう。
?雨中の移動に備えて、防水用の袋も準備しましょう。
?できれば水1Lも準備しておきましょう。
さらに、面板を切る鋏を使えるようにしておく事、自分でストーマケアが出来るようにしておく事、また水を使わなくて済む製品も準備又は携帯すると便利、などといった事も教えて頂きました。                        以上