お知らせ内容

実施年月日 2013年4月20日 
膀胱がん講演会を開催

 日本オストミー協会滋賀県支部では、昨年度より一般市民の方にも公開して『膀胱がん講演会』を開催しています。第2回目となる本年度は、場所を大津市に移して明日都浜大津ふれあいプラザ5階の中会議室で開催しました。参加者総数は21名で会員の方を始め、ご家族の方や多くの一般市民の方も参加されていました。講演後の質問も多く、活発で盛況な講演会となりました。
この『膀胱がん講演会』は、広く市民の方に対して膀胱がんに対する知識と理解を深めて頂くために、またウロストーマに対する理解も深めて頂くために、泌尿器科専門医による医療講演「膀胱がんについて」と、皮膚・排泄ケア認定看護師による講演「ウロストミーのストーマケア」の二部構成で開催しました。
医療講演「膀胱がんについて」は、本年3月まで滋賀医科大学医学部泌尿器科の教授を務められ、4月から御上会野洲病院の病院長に就任されたばかりの岡田裕作先生にお願いしました。講演では膀胱がん治療の今昔から疫学、症状など基本的なお話から臨床の現場での手術療法、薬物療法、ストーマ造設の種類まで幅広く、そしてやさしく解説して頂きました。岡田先生の講演で最も印象深かったことは、患者さんの事を考えて、患者さんのQOL(生活の質)が、最大限生かされるよう工夫をして治療に当たるという熱意でした。
講演「ウロストミーのストーマケア」は、大津赤十字病院の皮膚・排泄ケア認定看護師であります松野晃子先生にお願いしました。講演ではストーマ外来の内容や、ウロストミーの特徴を踏まえたうえで、ストーマ用品、ウロストミーの管理や生活上での種々の工夫や考え方、そして災害時の備え、介護保険のことなど分かりやすく、すぐに役立つようなお話を頂きました。松野先生の講演で印象深かったことは、「ストーマ保有者が孤立することのないよう、ご本人とご家族の精神的支援を行っています」というストーマ外来の内容を紹介されたことと、「オストメイトが(例えば旅行など)やりたいと思った事を実現できた、というお話しを聞いた時は私たちも嬉しいのです」とのお話をされたことでした。