お知らせ内容

実施年月日 2013年5月18日 
H25年度第1回目の社会適応訓練講習会を草津市で開催

 本年度1回目の社会適応訓練講習会は、支部総会を開催した5月18日(土)の午後、南草津の草津市市民交流プラザ・5階小会議室にて開催されました。当日は会員20名、非会員7名にご家族など5名の合計32名という多くの方に参加頂きました。
 講習会では、済生会滋賀県病院の皮膚・排泄ケア認定看護師であります兵庫友美 先生に『知っておきたい! 高齢者のためのストーマケア』と題して、また滋賀県支部の顧問医師であります松尾隆志 先生(松尾ファミリークリニック院長)からは『がんを知ろう!! 〜増え続ける大腸がん〜』と題して講演を頂きました。
 兵庫先生の講演では、[ストーマの種類]から始まり、[高齢者オストメイトに関わる各種問題と対処法]まで幅広く高齢者に対応した内容を分かりやすく解説頂きました。高齢者のストーマケアに関わる各種問題では、高齢になってからの身体的老化による不安、高齢になってから手術を受けた場合の不安、高齢者のストーマ装具で気を付ける事、高齢者の災害対策などについて具体的に教えて頂きました。ストーマ外来の定期的な受診も大切なようです。
 顧問医師の松尾先生の講演では、国内のがんの発生状況や、中でも発生頻度の高い5大がんの状況から始まって、大腸がんの罹患率、大腸の構造・がん発生部位・危険因子・症状・予防・特徴・手術など治療法についても分かりやすく解説頂きました。大腸がんの検診の重要性も具体的事例をまじえながら説明頂きました。滋賀県の検診受診率は全国平均から見てもかなり低く、平成22年度の大腸がんの受診率(厚生労働省/地域保健・健康増進事業)は10.9%(全国25位)と言う調査結果になっていました。県内市町の大腸がん受診率も紹介頂きました。最後に「がんを防ぐ12カ条」も紹介頂きましたが、日頃からの生活習慣と、検診によって早期発見して貰う事が非常に大切な事だと思われます。