お知らせ内容

実施年月日 2013年10月19日 
災害対策講習会(彦根)を開催

 本年度2回目の社会適応訓練講習会として、オストメイトの災害対策をテーマに講演と災害時の避難所生活を想定した装具交換の演習を行いました。
 東日本大震災は記憶に新しい大災害でしたが、滋賀県でも地震や水害など大きな災害に見舞われるかもしれません。台風18号では県下でも避難指示や避難勧告が発令されました。オストメイトが災害対策をもう一度考え、オストメイト自身が日頃から災害に備えておくことが大切です。今回の講習会には会員11名、ご家族3名及び非会員6名の計20名の参加がありました。
講習会では、まず始めに友仁会山崎病院の皮膚・排泄ケア認定看護師の続宗敬子先生か
ら『オストメイトの災害対策』と題して講演を頂きました。講演では、新潟県中越地震や中越沖地震など、大災害での種々の現状やアンケート結果を踏まえて、オストメイトの災害対策を具体的に分かりやすく教えて頂きました。災害に備えた対策としては、避難時に持ち出すためのストーマ装具などの備蓄、緊急連絡用メモ、災害時袋、避難所での注意点などの詳細について、また共助や公助について、さらに「オストメイトの災害対策として心がけておきたいこと」11か条も教えて頂きました。
 講演を頂いた後、長浜赤十字病院の皮膚・排泄ケア認定看護師の大音博美先生と講演を頂いた続宗敬子先生のご指導により、『災害対策としての装具交換』について演習を行いました。演習ではストーマ部分の模型を用いて、ストーマの大きさに合わせたホールカット、カットした装具の装着、皮膚保護剤(ペースト)を用いてストーマと装具の間隙を埋めてからの装具の装着、装着した装具の剥離作業、水なし清浄剤での皮膚の洗浄、ウロ用の押し広げタイプの装具装着練習など、避難所でのストーマ装具の交換を想定して演習を行いました。避難所では使い慣れた装具は手に入らない場合が多いので、いろんな装具を使用できることは大切です。
 出席の皆さんは、近くに座られた者同士、和気あいあいと教材を使って実習に取り組ま
れていました。オストメイトの災害対策として非常に役に立ったものと思います。
                                      以上
[本講演・演習の詳しい内容は日本オストミー協会滋賀県支部の会報誌、平成26年1月号に掲載予定です。]