お知らせ内容

実施年月日 2014年5月17日 
H26年度第1回目の社会適応訓練講習会を大津市で開催

 本年度1回目の社会適応訓練講習会は、支部総会を開催した5月17日(土)の午後、明日都浜大津の大津市ふれあいプラザ・5階中会議室にて開催されました。
 講習会では、日本オストミー協会滋賀県支部の八木政廣事務局長から『滋賀県のがん患者へのピアサポート活動』について紹介したあと、滋賀県支部の顧問医師であります松尾隆志 先生(まつおファミリークリニック院長)から『増えている大腸がんの話と健康について』と題して講演を頂きました。
 『滋賀県のがん患者へのピアサポート活動』では「ピアサポート」の意味から始まり、「がん患者サロン」でのピアサポート活動の注意点や心構え、「がん患者サロン」の進め方などを紹介し、また本滋賀県支部も構成団体の一つとなっている「滋賀県がん患者団体連絡協議会」の活動、そして滋賀県の拠点病院に設置されている「がん相談支援センター」についても紹介しました。今後とも滋賀県がん患者団体連絡協議会の活動については、適宜会報誌などで報告することとしました。
 顧問医師の松尾先生の講演では、健康に対する各人の認識から始まり、PPK(ピンピンコロリ)、NNK(ネンネンコロリ)にまつわる話題から、近年「長生きする」から「どう長生きするのか」、つまり健康長寿が重要になってきていることを説明されました。国も在宅医療、在宅看取りを進めているなかで健康長寿は高齢者の希望そのものです。長野県の長生きの理由を分析し、「標高が高い土地で植物を育て、よく働き、一緒に働いたり、話をする仲間がいて、多少の体調不良では病院に行かず、薬も飲まず、自分の健康は自分で守る」をモットーに生きる人々は健康で長生きだ、という結果が出ました。最近ではPPN(ピンピン認知症)が大きな問題になってきているといいます。IIK(イキイキコロリ)と行きたいものです。大腸がんについては大腸がんの罹患率、大腸の構造・がん発生部位・危険因子・症状・予防・特徴についても分かりやすく解説頂きました。大腸がんの検診の重要性も具体的事例をまじえながら説明頂きました。滋賀県の検診受診率は全国平均から見てもかなり低く、県内市町の大腸がん受診率(大腸がんに限りませんが)をどのようにして高くするかが大変重要になると思われました。