お知らせ内容

実施年月日 2019年5月25日 
令和元年度 第1回目の社会適応訓練講習会を草津市で開催

本年度1回目の社会適応訓練講習会は、支部総会を開催した5月25日(土)の午後、草津市のフェリエ5階市民交流プラザ中会議室にて開催されました。
 講習会では、まず滋賀県健康医療福祉部理事の角野文彦先生から『笑いの効用』についてお話をお聞きしました。まず滋賀県の男性が全国1位、女性が4位となった平均寿命について教わりました。平均寿命は国民それぞれの死亡年齢の平均ではないのです。昔は感染症による死亡率が高く、これを克服すると脳卒中そしてがんによる死亡率が高くなりました。全国でがん対策を進めていますが、滋賀県ではがん死亡率も最も低い県になりました。
 しかし健康寿命と平均寿命との差は依然として広いままです。健康寿命には前向きに生きることが大切です。それにはやはり「笑い」だそうです。笑いは免疫を上げてくれます。面白くなくても鏡を見ながら「イ〜」と発音しましょう。口角を上げるだけでも免疫はアップです。そして顔も年を取ると、その人の性格をあらわすそうです。人に見せるためにある顔、いい顔を作りましょう。
最後に、子供は地域で育てることが必要、積極的にお子さんのお世話役を買って出ましょう、と訴えられました。
休憩の後、敬絆会 まつおファミリークリニック院長で、日本オストミー協会滋賀県支部顧問医師の松尾隆志先生から『増えている大腸がんの話と健康長寿の秘訣』と題して講演を頂きました。講演では、PPK、NNKそしてIIKと長寿県であった長野県、そして今回男性が長寿日本一となった滋賀県について紹介がありました。滋賀県の良い所をお聞きすると喫煙率や食塩摂取量など含めていくつもあります。医療施設、介護施設の数もPPKに影響があるのかも知れません。
その後、大腸がんのお話になりました。原因として飲酒・肥満・運動不足は大きなリスクとなるようです。また大腸がんの症状と検査について、そして治療(特に手術療法)について分かりやすく説明頂きました。何と言っても大腸がんは早い時期に発見すれば完治しやすいがんのようですので、兎にも角にも大腸がん検診をしっかり受けることが大変重要ということです。最後に質問に答えて骨盤底筋群の鍛え方なども教えて頂きました。
以上の2講演とも日本オストミー協会滋賀県支部会報誌7月号に記事として紹介しますのでご参照ください。