お知らせ内容

実施年月日 2010年12月11日 
社会適応訓練講習会を開催

 障害者週間行事として、本年最後の県委託社会参加促進事業の「社会適応訓練講習会」を、12月11日(土)の午後、大津市の県民交流センター・ピアザ淡海にて開催しました。当日はオストメイトと御家族を合わせ計22名の方に参加いただきました。
講習会では、支部顧問医で県立成人病センター外科医長の松尾隆志先生に「滋賀県の5大がん地域医療連携」についてと、滋賀医科大学医学部附属病院の河村光子先生の「介護保険や老後等のお話」と題した講演をお願いしました。同時にストーマ装具メーカー4社と販売会社2社による装具の展示・相談会を開催しました。
松尾先生の講演いただいた5大がん(肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、子宮がん)の地域医療連携は、滋賀県のがん対策推進計画の重点課題の1つとして、がん患者団体の要望もある取組で、先生も肝がんのクリニカルパス作成に直截携わられました。
講演では、地域医療連携は患者が地域で安心して医療を受けられるよう、拠点病院と一般病院・診療所が特色を生かし、医療資源を有効に活用して互いに連携した医療制度を整備するため、昨年からがん拠点病院が中心に、5大がん毎の「地域医療連携クリニカルパス」を取り纏められた事や、クリニカルパスでは「私のカルテ」と称される患者が保管・持ち歩くカルテが整備され、本カルテによりそれぞれの医療機関と患者間で情報共有化が図られる事、「私のカルテ」の内容として、日常生活の注意事項や、患者の手術記録、がん毎のクリニカルパス(経過月毎の受診医療機関−拠点病院か一般病院・診療書か−や診察項目・検査項目自己検診項目等)とその受診記録が記載される事、本カルテは県医療機関の統一フォームとして策定・運用される事、本パスは本年4月から早期の5大がんについて県下全域で運用が開始されている事等、詳細なお話をいただきました。
また、腹腔鏡手術や単孔式腹腔鏡手術についても紹介いただきました。
 河村先生の講演では、我々オストメイトの3大不安の1つである「老後の不安」に対して介護保険を利用する時のために、介護保険制度の概要、医療保険と介護保険で訪問看護を利用した時の料金の違い、介護保険の申請からサービス開始までの手順等につきお話をいただきました。
また、脳梗塞や認知症である日突然自分でケア出来ない時のために今か考えておく事や、訪問看護師へ交換方法をリアルに伝えるための備えが必要な事等を指導いただきました。
両先生の講演は我々の身近な話題として広く皆さんに知っていただくために、後日会報誌で順次紹介する予定です。

講演会風景



講演会風景